値段も高価な「iPhone」や、「iPad」。できるだけ長く使いたいものです。アップルがどのように考えているのか、推測してみたいと思います。
ハードウェア(修理等)
まずハードウェアについて、アップルは以下のように定義しています。
iPhone、iPad、iPod、Mac 製品をお持ちのお客様は、製品の製造中止後 5 年間 (法で定められている場合はそれ以上) は Apple や Apple サービスプロバイダから修理サービスや部品を入手できます。
詳細は以下のページを参照してください。
iPhone、iPad、iPod、Mac 製品をお持ちのお客様は、製品の製造中止後 5 年間 (法で定められている場合はそれ以上) は Apple や Apple サービスプロバイダから修理サービスや部品を入手できます。Apple は、特定の技術的なビンテージ製品とオブソリート製品のサポートをすでに終了しています。 ビンテージ製品とオブソリート製品 - Apple Support |
このことから、アップルとしてはハードウェア的には5年程度を利用期間と定義していると思われます。ただし、新品購入時と比べると、バッテリー等の部品は劣化しますので、「使いもの」になるかどうかは別です。
スピードテストの結果、古くなったiPhoneのバッテリーを新しくすると、パフォーマンスが改善することが分かった。これは、古くなったバッテリーを搭載... アップル、旧型iPhoneのパフォーマンス低下には理由があると主張 - |
ソフトウェア(OSサポート期間)
こちらは、アップルからの明確な定義はないので、製品の発売日や発表日から、その製品の最終サポートiOSのリリース日を、以下に一覧にまとめました(iPhone, iPad 9.7)。この結果から推測すると、ソフトウェア的には4年程度はサポート期間を確保していることがわかります。ただし、初期製品や廉価版については、サポート期間が短い傾向があるようです。
iOS 9.3.6, iOS 10.3.4については、「iPhone や iPad のソフトウェアをアップデートして位置情報や日時の問題を回避する」ための限定的なアップデートですので、除外してます。しかしながら、Appleが2012年以前に発売された端末においてもアップデートを提供することは意義深いです。
iPhone 一覧
呼称 | 発売日 | 最終サポートiOS | OSサポート期間 | |
---|---|---|---|---|
バージョン | リリース日 | |||
Original | 2007/06/29 | iPhone OS 3.1.3 | 2010/02/02 | 2年 + 218日 |
3G | 2008/07/11 | iOS 4.2.1 | 2010/11/22 | 2年 + 134日 |
3GS | 2009/06/19 | iOS 6.1.6 | 2014/02/21 | 4年 + 247日 |
4 | 2010/06/24 | iOS 7.1.2 | 2014/07/01 | 4年 + 007日 |
4S | 2011/10/14 | iOS 9.3.5 | 2016/08/26 | 4年 + 317日 |
5 | 2012/09/21 | iOS 10.3.3 | 2017/07/19 | 4年 + 301日 |
5c | 2013/09/20 | iOS 10.3.3 | 2017/07/19 | 3年 + 302日 |
5s | 2013/09/20 | iOS 12.4.2 | 2019/09/26 | 予定 |
6 | 2014/09/19 | iOS 12.4.2 | 2019/09/26 | 予定 |
6S | 2015/09/25 | 未定 | – | – |
SE | 2016/03/31 | 未定 | – | – |
7 | 2016/09/16 | 未定 | – | – |
8 | 2017/09/22 | 未定 | – | – |
X | 2017/11/03 | 未定 | – | – |
XS | 2018/09/21 | 未定 | – | – |
iPad (9.7 inch) 一覧
呼称 | 発売日 | 最終サポートiOS | OSサポート期間 | |
---|---|---|---|---|
バージョン | リリース日 | |||
Original | 2010/04/03 | iOS 5.1.1 | 2012/05/07 | 2年 + 034日 |
iPad 2 | 2011/03/11 | iOS 9.3.5 | 2016/08/26 | 5年 + 168日 |
第3世代 | 2012/03/16 | iOS 9.3.5 | 2016/08/26 | 4年 + 163日 |
第4世代 | 2012/11/02 | iOS 10.3.3 | 2017/07/19 | 4年 + 259日 |
Air | 2013/11/01 | iOS 12.4.2 | 2019/09/26 | 予定 |
Air 2 | 2014/10/24 | 未定 | – | – |
Pro | 2016/03/21 | 未定 | – | – |
第5世代 | 2017/03/21 | 未定 | – | – |
第6世代 | 2018/03/30 | 未定 | – | – |
まとめ
上記より、ハードウェア的な目安が「5年」、ソフトウェア的な目安が「4年」なので、発売日に購入すれば、「4年」程度は、何らかのサポートがある状態で利用できるということが、わかりました。なので、我が家では「4年」ということを踏まえ、iPhoneを以下のよう流通させています。
年数 | 利用者 | キャリア | 備考 |
---|---|---|---|
1年目 | 私 | au | 最新iPhoneを購入し、1年間利用 |
2年目 | 妻 | IIJ (MVMO) | 1年経過したiPhoneを、1年間利用 |
3年目 | 長女(高校生) | IIJ (MVMO) | 2年経過したiPhoneを、1年間利用 |
4年目 | 長男(中学生) | IIJ (MVMO) | 3年経過したiPhoneを、1年間利用 |
5年目 | 予備 | – | AppleCare+が切れたiPhoneの予備 |
6年目 | – | – | 5年経過したiPhoneは、下取対象 |
この計画だと、以下の恩恵を受けられるため、最初の一括購入代金の元は取れていると考えています
- 私は常に最新のiPhoneが利用できる
- 妻は常に1年落ちのiPhoneが利用できる
→ 私が一括購入しているので、自己負担なし - MVMOが利用できる
→ 6S以降の機種は購入日から180日を経過するとSIMロックが解除できる - 我が家には子供が二人いるので、4年間は余すことなく利用できる
→ iPhoneのバッテリーは、2年経過時点でリフレッシュ